こんにちは!
南インドには多くのヒンドゥー教寺院がありますが、その中でも最高傑作の一つに数えられる寺院が、タミルナドゥ州中部タンジャヴールにあります。今回は、世界遺産の寺院で有名な南インドの古都タンジャヴールを紹介します。
タンジャヴールとは
タンジャヴールは、旧名をタンジョールと言い、9世紀から13世紀にかけてチョーラ朝の首都として栄えた町です。現在では人口約30万人ほどの、のどかな地方都市となっています。
タンジャヴールの一番の見どころは、世界遺産ブリハディーシュワラ寺院です。
ブリハディーシュワラ寺院とは
ブリハディーシュワラ寺院は、チョーラ朝最盛期の王ラージャラージャ1世によって1010年に建てられたシヴァ寺院で、南インド様式寺院建築の最高傑作の1つです。本殿の塔の高さは63mで、建築当時世界一の高さだったとされています。1987年には「大チョーラ朝の寺院群」として、ユネスコの世界文化遺産に登録されました。
チョーラ朝は、タミル系の王朝で、最盛期には南インド一体を支配し、東南アジアや中国とも交易を行っていました。また、チョーラ朝は、世界遺産に指定されたブリハディーシュワラ寺院やガンガイコンダチョーラプラムなど、優れた寺院建築を残しました。
基本情報
名称 |
Brihadeeswarar Temple |
営業時間 |
6:00〜20:30 |
入場料 |
無料 |
所要時間 |
約1〜2時間(関心度などによって個人差があります) |
行き方 |
オールドバススタンドから徒歩またはオートリクシャー (オールドバススタンドでの停車は一瞬なので要注意) |
備考 |
入口で靴を預けます(10ルピー)。簡易な荷物の保管室があるので、鞄も預けることができます(10ルピー)。カメラ持ち込み可 |
*訪問時点の情報です。
実際に行ってみた
入口は敷地の東側にあります。
構内はこのようになっています。
構内に入って真っ直ぐ進むと、大きなナンディー(シヴァ神の乗り物とされる牡牛)像があります。インドで2番目に大きいそうです。なぜか舌を出しています。
建物外壁の彫刻は、とても緻密で美しいです。
建物の中は薄暗いです。
早朝に着くと、地元の人や観光客も少なく静かです。
寺院以外の見どころ
タンジャヴールの寺院以外の見どころとしては、王宮があります。
この王宮は、タンジャヴール・ナーヤカ朝時代(16~17世紀)に建てられ、その滅亡後はタンジャヴール・マラータ王国に使用されました。上の写真はダルバール・ホールです。
基本情報
名称 |
Thanjavur Maratha Palace |
営業時間 |
10:00〜17:00(美術館は9:00〜17:00) |
入場料 |
外国人:全施設統合券200ルピー、ダバール・ホール入場券60ルピー、カメラ持ち込み料100ルピー インド人:全施設統合券50ルピー、ダバール・ホール入場券15ルピー、カメラ持ち込み料100ルピー *外国人でもAadhaar card(インド版マイナンバーカード)を使えばインド人料金になります。 |
所要時間 |
約1時間(関心度などによって個人差があります) |
行き方 |
オールドバススタンドから徒歩またはオートリクシャー |
備考 |
入口がわかりづらいですが、敷地東側(E main St 側)にチケット売り場があります。 |
*訪問時点の情報です。
見張り台や図書館、美術館などがあります。
美術館の前ではジュースも売っていました。
入口付近では、ちょうど外壁の塗替えをやっていました。
タンジャヴールの町はあまり広くなく、ブリハディーシュワラ寺院と王宮は徒歩でもアクセスできる距離(1.7km)にあります。僕は夜行バスで朝7時前にタンジャヴールに到着し、午前中のうちに観光を終えて、お昼前にはローカルバスでクンバコーナムへ向かいました。
タンジャヴールへの行き方
チェンナイから鉄道またはバスで6~8時間。どちらも1日複数便あります。
チェンナイから空路でティルチラパッリ(ティルチィ)に行き、そこから鉄道やバスでアクセスすることもできます。
近郊のクンバコーナムやティルチラパッリから、車で2時間程度の距離に位置しているので、他の都市と合わせてまわることをおすすめします。
僕はチェンナイ(夜行バス・車中泊)→タンジャヴール→クンバコーナム(宿泊)→ティルチラパッリ(宿泊)→チェンナイと3泊4日でまわりました。
現地の旅行会社に車を手配してもらい、マハバリプラムなどと合わせて数日間掛けてまわることも可能です。
クンバコーナムについては、こちらにまとめています。
ティルチラパッリはこちらをご参照ください。
それでは良い旅を!